書籍『LangChainとLangGraphによるRAG・AIエージェント[実践]入門』を執筆しました

ジェネラティブエージェンツの大嶋(@oshima_123)です。

先日の吉田さんの記事に続いて、私からも書籍の執筆についての記事になります。

(吉田さんの記事はこちら) blog.generative-agents.co.jp

書籍『LangChainとLangGraphによるRAG・AIエージェント[実践]入門』

改めてまして、書籍『LangChainとLangGraphによるRAG・AIエージェント[実践]入門』を西見さん・吉田さんと大嶋の3名で執筆させていただきました。

技術評論社さんのWebサイトはこちらです。

gihyo.jp

Amazonはこちらです。

もうすぐ、11月9日に、ついに発売です!!

すでに大変多くの方にご予約いただいているようで、本当にありがとうございます。 もしもまだ予約していない方は、Amazonから是非ご予約お願いします!

この1年でのLangChainの大きな進化

さて、ちょうど一年ほど前に、吉田さんとの共著書『ChatGPT/LangChainによるチャットシステム構築[実践]入門』が出版されました。

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こちらの書籍は大変ありがたいことに多くの方に手にとっていただき、LLMアプリケーション開発という分野の入門書として役立てていただくことができました。

そこからの一年ほどで、LangChainは大きく進化しています。

エコシステムの発展

とくに大きいのは、LangSmithやLangGraphといったエコシステムの発展だと思います。

LangSmithはLangChainと連携して簡単にトレースを収集できることで有名でしたが、現在は「評価」などの機能も非常に充実しており、プロダクショングレードなLLMアプリケーションを開発するうえで重要な役割を果たします。

そして、LangGraphでは柔軟なワークフローを構築することができ、現時点でAIエージェントを開発するためのフレームワークとして現在最も活用しやすいのではないかと思います。

今回の書籍には、LangSmithを使ったRAGの評価のハンズオンや、LangGraphの解説・多数のサンプルコードも含まれており、LLMアプリケーション開発という分野を基礎から実践レベルまでキャッチアップできるようになっています。

www.langchain.com

www.langchain.com

なぜLangChainを学ぶのか

今回執筆した書籍は、LangChainやそのエコシステムにふれながら、LLMアプリケーションやLLMベースのAIエージェントの開発について学んでいく内容です。

LangChainやLangSmith、LangGraphは、LLMアプリケーション開発という分野の非常に幅広いユースケースをカバーしており、これらを学ぶことはすなわちLLMアプリケーション開発の基礎を学ぶことだと言えると考えています。

さらに、LangChain/LangGraphのCookbook等では、この分野の発展的な手法も多数解説されています。 また、LangSmithの公式ドキュメントを通して、LLMアプリケーションの評価やLLMOpsについて知識を得るもできます。

このように、LangChainやそのエコシステムの知識は、もしも実際の開発でLangChainを採用しない場合であっても役立つものとなっています。

もちろん、現在のLangChainは、リリースポリシーの策定による安定化やパッケージの分割による軽量化もなされており、以前よりプロダクションでの活用もしやすくなっています。

github.com

docs.smith.langchain.com

いま読んでほしい!

LangChainやLLMアプリケーション開発という分野について、「もう少し落ち着いてからキャッチアップしよう」と考えている方も多いのではないでしょうか。

たしかにこの分野は、今後もアップデートが激しいと予測されます。

だからこそ、今の時点の情報は鮮度の高いうちにキャッチアップしておくことをおすすめします。 よくある話ですが、いったん今の時点の情報をおさえておけば、さらなる進化についてもキャッチアップしやすくなるはずです。

そして何より、「落ち着いていない今だから楽しい」という要素も大きいです!

LLMアプリケーション開発という分野は、今まさに盛り上がっているお祭り状態です。 一緒に楽しんでくれる仲間が増えると嬉しいです!

おわりに

書籍の出版にあたって、いくつかのイベントも企画中です。

まずは書籍のご予約からお願いします!

輪読会やもくもく会を支援します【読者応援企画】

最後に、本書が500ページ弱あることで、なかなか1人で完走しきれないかもしれないと不安の方がいるかもしれません。そういう方たちに向け、パブリックな方式(オンライン/オフライン問わず)で本書の輪読会やもくもく会(ハンズオン主体)を実施する方がいれば、GA社3名で輪読会やもくもく会をメンタリング参加させてもらうことで全面バックアップさせてもらおうという企画を考えています。あなたが主催する輪読会やもくもく会に、著者陣がメンター参加し、質疑応答などにリアルタイム参加させていただくことでつまづきそうなポイントなどを補完し、スムーズに輪読会やもくもく会が進むことを支援します。進行や会場準備などは主催者側で実施お願いいたします。

レギュレーションとして「冒頭軽く会社の宣伝などをさせてもらう」「参加者は基本的に全員すでに本書を購入済みで持参」というのはありますが、オフラインで集まっておこなう会であればわれわれから軽くお茶菓子代くらいは支援させていただくことも可能ですので、カジュアルにご相談いただければと思います。どしどしご応募待っています!

企画されている方は こちらのフォーム から詳細をご登録ください。

docs.google.com