ARCHETYP様でDify研修を実施いたしました ~4時間のハンズオン研修で見えたDify活用の可能性と課題~

ジェネラティブエージェンツの清水です。

先日、ARCHETYP様にてDify研修を実施させていただきました。今回は約10名の方にご参加いただき、エンジニアの方だけでなく、バックオフィススタッフや営業担当者の方々にも混じっていただいた合同研修となりました。

研修の概要

研修は午前2時間(10:00-12:00)と午後2時間(13:00-15:00)の計4時間で実施いたしました。オフラインでのハンズオン形式で進行し、参加者の皆様には実際にDifyを操作していただきながら、基本的なチャットボットの作成から始まり、Vision機能を活用したOCRアプリ、さらにはワークフローを使った複雑な処理まで、段階的に学習していただきました。

研修内容について

まず最初に、Difyに触り初めて慣れるために、メール返信文作成アプリを"チャットボット"で作成していただきました。 簡単なプロンプトの設定で作成でき、その後プロンプトジェネレータを活用してプロンプトの意味も説明して理解していただきました。 参加者の皆様もスムーズに操作を進めることができ、「思っているより簡単にできる」という手応えを感じていただけたようでした。

続いて、"チャットフロー"を使った画像認識アプリの作成に取り組んでいただきました。領収書やレシートを読み取り、必要な情報を抽出するアプリケーションです。 そこから応用編として抽出した情報をMarkdown形式に整理し、最終的にプラグインを活用してExcelファイルとしてダウンロードできるところまで実装しました。

研修の中で特に関心を集めたのが、Slackプラグインを活用した外部連携でした。 研修用にSlackワークスペースの作成やSlackbotの作成をお願いしましたが、同一IPでのアクセス制限により全員が触れるまで時間を要してしまうトラブルがありましたが、オフラインというところもあり臨機応変に対応させていただきました。 通常のチャットフローをSlackに連携してDify→Slackへの投稿ができるようになりました。 最終的にはTavilyを使ったDeep Research機能で情報収集を行い、その結果を自動でSlackチャンネルに投稿するワークフローを作成しました。 実際にSlackにメッセージが投稿された際には、参加者の皆様に「普段使っているツールと連携できる」という実用性を実感していただけました。

質疑応答で見えた具体的なニーズ

研修の質疑応答では、参加者の皆様から実務に直結した具体的な質問をいただきました。

「自社の技術ブログから過去の記事を効率的に検索したい」というご要望に対しては、Tavilyプラグインを活用した検索ワークフローをその場で作成しました。 また、OCRアプリケーションについて「インボイス番号の抽出精度が安定しない」という技術的な課題についてもご質問をいただき、プロンプト内でインボイス番号の意味合いや"インボイス番号"や"企業番号"など記載パターンを詳細に説明することで精度向上が期待できることをお伝えしました。

その他にも、Notion連携や音声議事録機能についてもお問い合わせをいただきましたが、音声議事録についてはv1.14.0の環境で現在不具合が多く動作が安定しないため、今回は対象外とさせていただいた経緯があります。

参加者からいただいた率直な感想

研修終了後、参加者の皆様から個別に感想をお聞きしました。

肯定的な声として:

  • 「もともとDifyは少し触ってみたが、Difyでできることの具体的な範囲が分かって良かった」
  • 「GPTsよりもDifyの方がプラグインやツール連携の汎用性が高いので、今後はこちらに変えようと思う」
  • 「今後Difyを使っていきたいと思える内容だった」

といったご意見をいただきました。

一方で課題も見えました: - 「チャットボットの作成まではわかったが、ワークフローになると何をやっているのか手を動かすだけでは理解が追いつかなかった」 - 「ノーコードツールと言われているが、実際はローコード寄りで、入力→処理→出力などエンジニア脳ないと扱いが難しいツールかもしれない」

といった率直なフィードバックもいただきました。

合同研修の意義と今後の課題

今回、エンジニアと非エンジニアが同じ場で学習することで、それぞれ異なる視点からの質問や要望が出てきました。エンジニアの方からは技術的な実装の詳細について、バックオフィスや営業の方からは業務への具体的な適用について、それぞれ実践的な議論をしていただくことができました。

しかし、参加者の感想からも明らかになったように、特にワークフロー部分では非エンジニアの方にとって理解が困難な場面がありました。「なぜこの操作が必要なのか」「この処理にはどのような意味があるのか」といった背景の説明をより充実させる必要があると感じています。

Difyによる生成AI活用の民主化を実現するためには、技術的な手順の説明だけでなく、各ステップの目的や効果についてより丁寧に解説し、非エンジニアの方でも「なるほど、だからこうするのか」と納得して進めていただけるような研修設計が重要だと認識いたしました。

おわりに

私自身初めてのオフライン研修ということもあり、オンラインとは違った寄り添った研修が実施できたと感じました。 参加者の皆様にはDifyの基本操作から実践的な活用方法まで幅広く体験していただくことができ、特に、「今後使っていきたい」というご意見を多数いただけたことは、Difyの可能性を実感していただけた証拠だと考えております。

ARCHETYP様には貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。参加者の皆様におかれましては、今回の学習を活かして実業務でのDify活用を進めていただき、その成果についてもぜひお聞かせください。


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