ジェネラティブエージェンツの大嶋です。
「AIエージェントキャッチアップ #41 - Awesome Claude Code」という勉強会を開催しました。
generative-agents.connpass.com
アーカイブ動画はこちらです。
Awesome Claude Code
今回は、Claude Codeに関するOSSなどをキュレーションした「Awesome Claude Code」をキャッチアップしました。
Awesome Claude CodeのGitHubリポジトリはこちらです。
今回のポイント
Awesome Claude Codeとは
Awesome Claude Codeは、いわゆる「Awesomeリポジトリ」の1つです。 Claude Codeのスラッシュコマンド、CLAUDE.mdファイル、CLIツール、その他のリソースが集められています。
リポジトリには以下のカテゴリでリソースが整理されています。
- ワークフローとナレッジガイド
- ツール(ccusage、IDE統合など)
- フック
- スラッシュコマンド
- CLAUDE.mdファイル
- 公式ドキュメントへのリンク
特に気になったスラッシュコマンド
Awesome Claude Codeには、様々なスラッシュコマンドの例が収録されています。 特に興味深かったものをいくつか紹介します。
/context-prime
Claude Codeにプロジェクトのコンテキストを読み込ませるためのコマンドです。
README.mdやファイル構成を読み込ませる指示が書かれています。
Claude.mdとは異なり、こちらが指示したタイミングでコンテキストを読み込ませたい場合に、このようなスラッシュコマンドは便利そうです。
/todo
TODOリスト(todos.md)を管理するコマンドです。
/todo add "..."といった形式でtodos.mdを編集する指示が書かれています。
プロジェクト管理ワークフロー「Simone」
「Simone」は、Claude Codeでの開発のためのディレクトリベースのプロジェクト管理システムです。
npx hello-simoneでインストールすると、以下のようなディレクトリ・ファイルが作成されます。
: ├── .simone │ ├── 00_PROJECT_MANIFEST.md │ ├── 01_PROJECT_DOCS │ ├── 02_REQUIREMENTS │ │ └── CLAUDE.md │ ├── 03_SPRINTS │ │ └── CLAUDE.md │ ├── 04_GENERAL_TASKS │ │ └── CLAUDE.md │ ├── 05_ARCHITECTURE_DECISIONS │ ├── 10_STATE_OF_PROJECT │ ├── 99_TEMPLATES │ │ ├── adr_template.md │ │ ├── milestone_meta_template.md │ │ ├── project_manifest_template.md │ │ ├── sprint_meta_template.md │ │ └── task_template.md │ └── CLAUDE.md :

その後、.simone/02_REQUIREMENTS/M01_Your_Milestone_Name/M01_PRD.mdにマイルストーンのPRDを記述します。
すると、/project:simone:create_sprints_from_milestoneや/project:simone:create_sprint_tasksといったコマンドで、Claude Codeに「マイルストーンをスプリントに分割」「スプリントのタスクを作成」といった処理を順に進めさせることができます。
スプリントやタスクの管理までClaude Codeに担わせる例は目にすることがありますが、その構成をnpxで簡単に導入できるというのは面白いですね。
Claude Code Flow
Claude Code Flowは、Claude Codeを使ったワークフローを実行するツールのようです。
npx --y claude-flow@alpha hive-mind wizardというコマンドを実行すると、ウィザードが起動し、インタラクティブにエージェントの構成を設定していくことになりました。

動作の詳細までは分かりませんでしたが、かなり作り込まれたツールのようでした。
Claude Swarm
Claude Swarmは、Claude Codeの複数のインスタンスを連携させるツールです。
Claude Code同士はMCPで通信するとのことです。
Claude Swarmでは、以下のようなYAMLファイルで、lead・frontend・backendといった役割分担を設定します。
version: 1 swarm: name: "My Dev Team" main: lead instances: lead: description: "Team lead coordinating development efforts" directory: . model: opus connections: [frontend, backend] vibe: true # Allow all tools for this instance frontend: description: "Frontend specialist handling UI and user experience" directory: ./frontend model: opus allowed_tools: # Tools aren't required if you run it with `--vibe` - Edit - Write - Bash backend: description: "Backend developer managing APIs and data layer" directory: ./backend model: opus allowed_tools: - Edit - Write - Bash
引用元: https://github.com/parruda/claude-swarm
今回試した範囲ではうまく動かすことはできませんでしたが、アイデアとして面白かったです。
次回のご案内
以上、今回は「Awesome Claude Code」をキャッチアップしました。
次回は「AIエージェントキャッチアップ #42 - GenAI Processors」ということで、Google DeepMindが公開したAIパイプラインのPythonライブラリ「GenAI Processors」がテーマです!
generative-agents.connpass.com
ご興味・お時間ある方はぜひご参加ください!
また、その次の回以降のテーマも募集しているので、気になるエージェントのOSSなどあれば教えてください!